PGMがアコーディアを買収した!?
そんな、ビックニュースが耳に飛び込んできましたが、真相はどうなのでしょうか。。。
本日、2024年12月19日に、PGM(平和)の経営陣により、記者会見が開かれましたので、内容をまとめました
2024年12月18日に、ゴルフ場国内2位の「パシフィックゴルフマネージメント」(PGM)の親会社である「平和」(本社・東京都台東区)は、国内最大手「アコーディア・ゴルフ」の全株式を保有する投資会社を買収して子会社化すると発表しました
つまり、PGMが買収したというよりは、「PGMの親会社である平和がアコーディアを買収した」という表現の方が正しいです
買収後も当面の間は、アコーディアとPGMのゴルフ場運営は統合せず、両社は平和の子会社として存続するようです
PGMは2013年に、アコーディアに敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けて不成立に終わるという過去があるので、こういった形で両者が同じグループになるのは感慨深いですね
■平和は総合レジャー企業へ
参考資料:平和IR情報より
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アコーディアは173カ所を保有・運営、PGMは148カ所のゴルフ場を保有しているため、平和が運営するゴルフ場は、計321カ所に増えて世界最大のゴルフ場運営会社が誕生することとなります!
平和の嶺井勝也・代表取締役社長は半年近く前から金融機関を挟んで協議がスタートしていたことを明かしました
株式譲渡の完了は2025年1月31日の予定で、平和が株式を取得するのは、ケイマン諸島の投資会社「PJC Investment Holdings」で、買収金額は有利子負債を含めて5100億円、費用は全額を三井住友銀行とみずほ銀行から借り入れるということです
■平和は世界最大のゴルフ場運営会社へ
参考資料:平和IR情報より
気になるのが、今後の運営についてです
アコーディアの代表取締役社長に就任予定の三好康之氏は、各ブランドの良さを柔軟に発揮することで顧客満足度を上げられるとコメントした
PGMには、従来のゴルフ場のよさを併せ持った会員とビジターをうまく取り入れたゴルフ場運営をしつつ、GRAND(グラン)PGMという、トヨタでいうレクサスみたいな上位ブランドのハイグレードなゴルフ場運営もしています
一方、アコーディアは、若年層や女性をターゲットにしたカジュアルなイメージです
参考資料:平和IR情報より
各社のブランドがしっかり確立されているので、一定程度のブランド間の移動は実施され、今後は3~4形態のブランドに再編していくのではと予測されます
アコーディアブランドは、四街道ゴルフ倶楽部、KOSHIGAYA GOLF CLUB、総丘カントリー倶楽部、ピートダイゴルフクラブ ロイヤルコースなど若年層、初心者、女性、スルー、ハーフプレー需要をターゲットにしたカジュアルコース
PGMブランドは、ザ・インペリアルカントリークラブ、阿見ゴルフクラブ、成田の森カントリークラブ、ムーンレイクゴルフクラブ 茂原コース、彩の森カントリークラブなど中級者~上級者、コンペ需要、従来のゴルフ場のよさを持った、一般的なゴルファーも予約が取れる大衆的なスタンダードコース
GRAND(グラン)PGMは、美浦ゴルフ倶楽部、千代田カントリークラブ、ザ・ゴルフクラブ竜ヶ崎、セゴビアゴルフクラブ イン チヨダ、成田ゴルフ倶楽部など、日本を代表する威厳と品格、コースクウォリティーと高級感溢れる充実したクラブハウスを兼ね備えた会員制のハイエンドコース
カジュアル | スタンダード | ハイグレード |
参考資料:平和IR情報より
国内には2,000コースほどのゴルフ場がある中、平和(PGM・アコーディア)は320コースということで、ゴルフ場業界で大きな影響力を持ち、シナジー効果が発揮されることは間違いないでしょう
PGMの田中耕太郎・代表取締役社長は固定費の削減、ブランド間の人事交流、顧客の共有化といったメリットを挙げ、自社競合が生じる以上の「プラスしかないと思っております」と話した
ゴルフ場の買収においてもPGMとアコーディアの競合によって価格がせり上がることもなくなると説明した
予約Webシステム、ポイントシステム、アプリなど、両者が1つに統合されれば、ゴルファーにとっても大きなメリットになるので、時間はかかるかもしれませんが、今後、統合が進められるのは間違いないでしょう
ただし、同じグループになったことにより市場の価格競争が薄まり、プレー料金が上がってしまうのは控えていただきたいですね
集中購買や管理など本社機能の1か所集中によって、コストカット出来た分をゴルファーに還元してくれることを願ってます
平和の今後に期待しましょう!
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