初心者ゴルファーのための、ゴルフの基本的なルール・マナー

ゴルフの始め方

紳士淑女のスポーツと言われるゴルフはマナーが厳しいというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、昔ほど厳格なマナーを必要とするゴルフ場は少なくなってきています。ただ、やはりゴルフならではのマナーは今でも存在してますので、習得してスマートなゴルファーを目指しましょう。

ゴルフは審判のいないセルフジャッジのスポーツなので、気持ちよくプレーするために必要なマナーやルールを覚えておくことが、とても重要です。

一緒にラウンドする先輩ゴルファーに、「あっ、この人はゴルフを始めたばかりなのに、マナーをちゃんと心得ているな~」っと感心されるよう、プレー前にしっかり学んでおきましょう!


1.ゴルフの男性・女性服装マナー「ドレスコード」

● クラブハウスでの服装

クラブハウス入場時、プレー後の帰宅時の服装は、 ほとんどのゴルフ場がドレスコードを提唱しています。
一部の名門ゴルフ場では、ドレスコードに逸脱した服装の場合は、入場規制される場合がありますので注意が必要です。
ゴルフ予約ポータルサイト(GORA、GDO、じゃらんなど)から、予約ができないゴルフ場や、メンバー同伴でないとラウンドできないゴルフ場は名門ゴルフ場の可能性が高いので覚えておきましょう。

ポイント!「ビジネスカジュアルを意識しましょう」
● トップス・・・男性女性ともに襟付きシャツ(シャツはパンツイン)、ジャケット着用(夏場はジャケットなしでOKなゴルフ場もある)
● ボトムス・・・スラックスやチノパン(綿パン)のロングパンツ
● 靴・・・男性は革靴が基本。黒、茶色、紺色、グレーなど地味め色合いのシンプルな靴が無難。女性はパンプスや低めのヒールが基本。

NGな服装!
Tシャツ、タンクトップ、キャミソール、ジャージ、スエット、ジーパン、サンダル、カラフルなスニーカー、露出の激しい服装等はマナー違反なので、ゴルフ初心者は特に注意しましょう。帽子やサングラスなどは外して入るのが好ましいです。

名門コースでは、必ずジャケットを着用としているところもありますが、ゴルフ場によってはプレーするときの服装でも入場OKな場合も増えています。不安であれば、事前に先輩ゴルファーやゴルフ場にドレスコードを確認したり、ジャケットだけ用意しておきましょう。

● ゴルフプレーの際の服装

ゴルフショップや百貨店のゴルフウエア売り場に足を運ぶと実感できるかと思いますが、ゴルフウエアーは、テニス、卓球、バトミントンなど他のスポーツのウエアーとは一線を画す、デザイン性と華やかさに驚かされます。
ただ、 ゴルフショップや百貨店で購入すると少々値段が張りますので、UNIQLOなどファストブランドの機能性ウエアをうまく取り入れることもおすすめです。
ゴルフウエアをおしゃれに着こなすために、最低限のマナーを覚えておきましょう。

ポイント!「速乾性、伸縮性など機能的で清潔感のあるデザインを選ぼう!」
●トップス・・・襟付きのポロシャツやタートルネックが基本。襟なし、TシャツはNG!
●ボトムス・・・伸縮性のある綿パンやチノパン、女性ならキュロットなどもOK
●シューズ・・・「ソフトスパイク」や「スパイクレス」などのゴルフ専用シューズ
●キャップ・・・日差しよけはもちろん、打球事故から頭を守る意味でもキャップ着用が基本

2.ゴルフプレー時の基本的なマナー・ルール

●他のプレーヤーがショットする際は、しゃべらない、音を立てない

他のプレーヤーがアドレス(打つ前の構え)に入ったら、喋ったり音を立てたりするのはマナー違反です。もし音を立ててしまい、打った人がミスショットした時は、非常に気まずい空気になりますので気をつけましょう。他のプレーヤーがショットする時は、静かにボールの行方を見るようにしましょう。

●スロープレーは一番のマナー違反「 ハーフ(9ホール)2時間15分以内が基本 !」

ゴルフのラウンドは9ホール+9ホールの18ホールをプレーするのが基本です。プレーする時間には決まりがあり、ハーフ(9ホール)2時間15分以内が基本になります。これより早い場合は問題ないですが、遅い場合は後ろのすべての組の方に迷惑がかかってしまいますので、マーシャル(ゴルフ場スタッフの見回り)に注意を受けることがあります。初めは同伴の先輩ゴルファーについていくのが、やっとという状況かと思いますので、頑張って走りましょう!笑
初心者ゴルファーが特に気を付ける、プレーファーストのための3カ条をご紹介します。

ポイント!「プレーファーストのための3カ条」
①次に打つであろうクラブを4本ほど、まとめて持ってボール地点まで向かう!
初めは思い通りの距離感で打つことは難しいため細かい番手は気にせず、ミドルアイアン(7I)、ショートアイアン(9I)、ウェッジ(SW)、パターの4本を常に持ち歩きましょう。
②素振りは2回までと決めて、ミスショットをしても、とにかくどんどん打つ!
③遠くに飛ばなかったらカートに乗らず、ボールを打ったら次の地点までとにかく走る!

●グリーン上でのマナー

・グリーン上では走らない
グリーンはゴルフコースの中で最も管理が難しい、繊細なエリアでゴルフ場の顔といっても過言ではありません。グリーンは神聖な場所であることを忘れずに、芝生に傷をつけないという意味でも走らないようにしましょう。

・シューズを擦らない
グリーン上は芝生が短く刈ってありますので、シューズを引きずってしまうと靴裏のスパイクで、グリーンに擦り傷がついてしまいます。後続のプレーヤーのパッティングラインにも影響が出るため、グリーン上でシューズを擦らないように丁寧に歩くようにしましょう。

・ボールがグリーンに乗ったら、ボールマーカーでマークする
アプローチやバンカーショットを終え、グリーンにボールが載ったら他のクラブを数本持った状態でグリーンに向かうことになります。パター以外のクラブはグリーンエッジ(グリーンを囲う、芝を短く刈り込んだエリア)に置きます。この時にカートや次のホールへの導線にクラブを置くと「プレーファースト」につながります。
そして、他の人のパッティングラインの邪魔にならないように、ボールをマークしピックアップしましょう。

・ピッチ(ボール)マークがついたら、グリーンフォークで直す
ボールがグリーン上に落ちたときにできる芝生のくぼみをピッチ(ボール)マークといいます。ボールの落ちる勢いによっても異なりますが、くぼむだけであったり、中には芝がえぐれてしまう場合があります。このまま放置すると、次の人のパッティングラインに影響が出たり、芝が枯れてしまったりする場合があるので必ず直すのがマナー。グリーンフォークで芝を寄せて直しましょう。

・基本的にはカップから遠い人からパッティングする
2019年1月のルール改定によって「レディゴルフ」という、残り距離に関係なく、準備ができたプレーヤーからプレーをしていくといったルールができました。
ただし、現在でもやはりカップから遠い人から打つのが原則ですので、カップから一番遠い人より先にプレーする場合は、「お先にいいですか?」など同意を得ましょう。

・他の人のパッティングラインを踏まない
グリーン上で自分のボールのところへ歩いていく時やライン(ボールの転がり)を読む時は、他の人のボール(ボールマーカー)とカップを結ぶライン上は歩かない、踏まないように気を付けましょう。パッティングラインを踏んでしまうとボールの転がりに影響を与えてしまう可能性があるので大変、失礼にあたります。踏んでしまった場合は謝るようにしましょう。

・他の人がパッティングをしている時はラインの延長線上に立たない
他の人のパッティングラインが自分のラインに近かったりすると、どちらに曲がるか、つい転がりを見たいという気持ちで、パットをしている人の後方から見たくなるかと思いますがこれはNGです。相手の視界に入り、パットの邪魔になってしまうのでラインの延長線上には立たずに横から見るようにしましょう。打った瞬間にライン上にすっと移動し転がりを見る行為は問題ありません。

●バンカーのマナー

・低いところから入る
バンカーへ入るときは、土手が低くなっているところから入りましょう。バンカーの高いところは急斜面になっていることも多く危険です。また、高いところから無理に入ろうとすると、土手の砂が崩れ、芝を傷める原因にもなってしまいます。

・ショットの後は、砂をならして出る
バンカーショットを終えたら、ショットの跡や足跡などをレーキ(砂を均す道具)でならしてから外に出ましょう。(感染防止対策のため、レーキを置いていないゴルフ場もあります。その場合は足でならしましょう)次の人のショットに影響しないように、現状回復がゴルフのマナーです。

●ショット時に芝生(ターフ)が削れたら、元に戻す

ティーグラウンドやフェアウェイからショットする際に芝生が削れることがあります。タイガーウッズなどプロの試合を見ていると、ショットの際にボールとともに、スマートフォンほどの大きさの削れた芝生が前方に飛んでいくシーンを見ることがあります。このままでは芝生が枯れてしまいますので元に戻すようにしましょう。

●目砂(目土)をする

ショット時にアイアンが深く入って芝生が削れ、茶色の地面が見えることがあります。その際は目砂をして芝生の回復を早めるようにしましょう。各ホールのティーグランドの横に目砂の入った箱が置いてあります。たいていのゴルフ場ではカート後方に目砂袋が引っかけてありますので、こちらにあらかじめ砂を入れておきましょう。初心者ゴルファーはフェアウェイでの目砂は余裕がなくできないことも多いかと思いますので、パー3のホールのティーショットだけでも目砂をするように心がけましょう。

3.クラブハウスでのマナー

●ゴルフシューズの芝生を落とす

ハーフ(9ホール)休憩や18ホールのラウンドが終了して、クラブハウスに戻る際はエアガンでゴルフシューズの芝生や土を落とすようにしましょう。うっかり忘れてそのままクラブハウスに入ってしまうと芝生や土でカーペットを汚してしまいますので、気を付けましょう。

●クラブハウス内では帽子は被らない

クラブハウス内では帽子を取りましょう。 特に、レストランでの厳格なマナーは、レストランに帽子を持ち込まないという決まりがあります。レストラン入り口に帽子掛けがあるので、そちらを利用しましょう。私は他のプレーヤーと帽子と取り違えるなどがないように、ハーフ休憩時にカートに帽子を置いていくようにしています。レストランのテーブルや、空いている椅子に帽子を置く行為は、厳格なゴルフ場以外で注意されることは、ほとんどありませんがレストラン入り口の帽子掛けを利用する方がスマートです。

●クラブハウス内では首にタオルを巻かない

クラブハウス内では首にタオルをかけて歩かないようにしましょう。ラウンド中もタオルを巻いてプレーする行為はマナー的にあまりよろしくないかと思います。

最後に・・・
上記のマナー・ルールをマスターすれば、あなたも立派な紳士淑女ゴルファーの仲間入りです!
一見、覚えることが多いように思いますが、ラウンドを重ねるごとに1つずつ体が覚えていき、意識しなくても自然とできるように身に付きますますので焦らず、できることから取り組みましょう!
すばらしいゴルフのある人生が1人でも多くの人に!

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